【個別株】ポート（7047）- マッチングDX事業で、就職、エネルギー、リフォーム領域でビジネスを展開

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ポートは、「非日常体験の意思決定支援で人々を幸せに」を目指しており、

就職活動やカードローンなどに関する情報サイトを運営する
インターネットメディア事業を手掛けています。

運営するサイトは

就職：キャリアパーク！、就活会議、イベカツ

リフォーム：外壁塗装の窓口

カードローン：マネット

エネルギー：エネチョイス、引越手続.com

これらの事業を、領域ごとに以下の通り分類して開示しています。

人材支援サービス：就職

販促支援サービス：リフォーム、カードローン、エネルギー

財務状況

エネルギー領域を2022年3月期より連結したことにより、
大幅に売上、利益ともに上昇しています。

また、従業員数も100名弱増加しており、
事業が順調に推移している結果、採用を増やしていることが伺えます。

戦略的に、流行に左右されづらい普遍的な情報に特化してコンテンツを作成しており、
継続的なアクセスを獲得できるため総アクセス数は積み上がっていきます。

例えば、就職領域であれば履歴書の書き方や自己分析の方法など、
情報の移り変わりが少ないが需要が大きいコンテンツに集中しています。

また、潜在層から需要顕在層に至るまでを対象としたサービスとなっているのもポイントです。

情報収集から意思決定まで網羅的に情報を提供しているため、
潜在層にもアプローチすることができ、対象ユーザーのパイを最大化し、
結果的に多くの会員獲得を実現しています。

就職領域で例えるならば、他社では就職対象層（需要顕在層）へ会社の基本情報、
イベント情報の紹介を行うに留まるのに対し、

同社では就活の準備、就活ノウハウ（マナー、業界研究など）から提供を行い、
実際の企業研究、面接対策に至るまで、一貫してサービスを提供可能です。

完全成果報酬型モデルを採用しており、顧客にとっては導入ハードルが低くなっています。

現在、就職・リフォーム・カードローン・エネルギー領域で事業を展開、
一定シェアを確立しています。

これらの領域は一見バラバラですが、マッチングDX事業として共通したビジネスモデルを使っており、
今後も同様のモデルで参入できる市場は多いと見られています。

体験頻度が少なく、情報の非対称性が残る領域を同社は特に対象となっており、
例えば今後は住宅購入や保険、結婚などの市場への参入が考えられます。

利益率が高く、単一領域に依存せずに事業を分散させている同社は、
一生の間で何度も体験することが少なく、情報格差がある事業領域で確固たるシェアを持ちます。

その上、M&Aを通して新領域への展開も考えており、
長期的にも収益が伸び続けることが期待できると考えています。

懸念点としては、領域間での相乗効果（クロスセル効果）が見込めるかどうか、
就職領域などは他社との競合は当然ながら厳しく、シェアを拡大できるかどうか、
といったところでしょうか。