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今後も株価続伸が期待されるテンバガー銘柄ってあるのかな、、?
株式会社アズームは、遊休不動産の利用促進を図るビジネスを展開するIT企業です。
駐車場の空き区画を借り上げ、
需要のある他ユーザーへの貸出を行う
駐車場サブリース事業を中心に、
ITを活用したサービスを提供しています。
そこまで知名度は高くない(と私は思っている)アズーム社ですが、
株価はコロナ以降で10倍に膨らみ、
「テンバガー銘柄」となりました。
そんなアズーム社を分析することで、
株選びのヒントになるのではないかと考え、
本記事を書いています。
株価推移
上場以降の株価推移を以下に示しています。

上場直後、コロナ禍にかけては株価が1000円を下回っていたものの、
2020年中旬以降は株価は継続的に上昇。
中期・長期移動平均線ともに綺麗な右肩上がりとなっています。
では、各種財務指標を競合他社である日本駐車場開発と比較してみましょう。
2023年3月14日時点では、
アズーム | 日本駐車場開発 | |
売上高 | 64 億円 | 262 億円 |
株価 | 5,360 円 | 233 円 |
EPS | 136.8 円 | 11.9 円 |
PER | 39.2 倍 | 19.5 倍 |
PBR | 17.3 倍 | 7.5 倍 |
売上高こそ日本駐車場開発が上回るものの、
EPSでは10倍近くの差をつけており、
アズームの方が効率的に稼げています。
アズームの事業・収益構造を見ていきましょう。
事業・収益構造
遊休資産活用事業と、
ビジュアライゼーション事業に分かれています。
売上高の 97.1% を 遊休資産活用事業が稼ぎ、
ビジュアライゼーション事業が占める割合は 2.9% です。
遊休資産活用事業は以下のとおり分かれており、
・月極駐車場サブリースサービス:
駐車場の空き区画や土地をオーナーから
借り上げ、ポータルサイトで募集したユーザーにサブリースを実施。ストックビジネス。
・月極駐車場紹介サービス:
月極駐車場ポータルサイトから獲得したユーザーを、自社・他社直営駐車場への紹介を実施。フロービジネス。
・その他サービス:
時間貸し駐車場、屋外広告スペース等
ビジュアライゼーション事業では、3D-CG技術等の専門的なスキルを活用し、
建物や空間の利用方法及び完成イメージをグラフィックデータとして制作・販売しています。
特徴
では、アズーム社の株価が伸び続ける理由はどこにあるのでしょうか。
駐車場サブリースサービスから
安定的な収益を計上でき、
売上も前年度比で + 30%近くで成長していることが一つの理由です。
収益が安定的、かつ成長している理由は、
ストック型ビジネスにあります。
ストック型ビジネスとは、顧客から継続的に売り上げを得られるビジネスモデルのことです。
定額または従量課金のサービスを提供、継続的に収益が入るビジネスモデルです。
受託した駐車場台数は毎期増加しており、
稼働率も高水準です。

また、一度受託した駐車場からは月極で安定的な収益が見込めるため、
四半期ごとに売上が伸び続けています。

四半期ごとに右肩上がりで売り上げが増加していることも、株価が3年で10倍に膨らんだ影響と言えます。
まとめ
・アズームが手掛ける駐車場サブリース事業はストック型ビジネス。
・ストック型ビジネスでは、解約率が高くなく新規受注も順調な限り、
四半期ごとに収益が積み上がる。
売上が継続的に増加するというのは投資家にとっては非常に魅力的で、
株価を数倍に伸ばす可能性のある銘柄。
・アズームのみならず、ストック型ビジネスを手掛ける他企業も、
株式投資には魅力的ということ。