【個別株】ユーザーローカル(3984)- AI・ビッグデータを活用したマーケティング支援、財務内容や将来性、リスクを分析

ChatGPTをGoogle Spreadsheetで利用する方法を解説!個別株

OpenAI社が開発したAIツール “ChatGPT” により、
人工知能を活用した効率化・事業拡大への機運が高まっています。

実際、2023年3月24日には
独自のAIで入力キーワードの関連語を高速にリストアップ、
OpenAIのChatGPTと連携して文章やクリエイティブを作成する、
「ユーザーローカル関連語AI」の無料提供を開始しました。

・キーワードを入力すると、関連語一覧を高速で生成し、
 キーワード出現パターンや類似度などが可視化されて表示

・ChatGPTと連携した文書作成機能も用意されており、
 テキスト広告案・物語の作成、 ブログ・レビュー記事を書くことも可能

といった、流行に迎合するサービスを展開しています。

この記事では、AI・ビックデータを活用したマーケティング、DX推進を支援する、
ユーザーローカル社を紹介します。

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企業概要・事業内容

ユーザーローカルは、2007年創立のITサービス企業です。

以下のような企業理念を掲げ、
成長市場である ビックデータ、AI領域で事業を展開しています。

企業理念

ビックデータ × 人工知能で世界を進化させる

主な事業内容を紹介していきます。

デジタルマーケティング SaaS

マーケティングに役立つツール、”User Insight”、”Social Insight”を提供しています。

User Insight : PC・スマホサイトの使いやすさを改善するWeb解析ツールです。
ヒートマップを活用し、ユーザーのマウスの動きやクリック箇所などのユーザー行動を可視化、
コンバージョンレート向上に繋げることが可能です。

Social Insight : Facebook、Twitter 等のソーシャルメディアを活用した、
マーケティング分析・管理ツールです。国内のSNSアカウントや、Facebookでの企業ページ、
各種投稿を分析し、マーケティングに活用できます。

主な導入企業としては、富士フィルム、NTTドコモ、三井住友DSアセットマネジメントなど、
幅広い企業が導入しており、今後の導入企業増加も期待できそうです。

AI DX SaaS

社員、顧客からの問い合わせ対応を簡便化できる、
Support Chatbot サービスを展開しています。

Support Chatbot とは、Webサイト等にチャットボットを設置し、
顧客からの問い合わせにリアルタイムで回答することが可能です。

コールセンター、自治体窓口業務や、社内の総務・人事・経理業務など、
幅広い用途で活用できます。

AI研究開発製品

文章中に出てくる単語を分析するテキストマイニングツールや、
個人情報匿名加工AIなど、様々なツールの開発が進行中です。

財務内容

直近決算から売上・営業利益の数値を参照しました。

売上高は前年同期比で +24%、営業利益も +17.6%。
営業利益率は 約40%と 高水準です。

2Q時点での営業利益進捗率は 56.8%と、
業績予想を超過することも想定できそうです。

投資を行う上でのリスク

AI、ビッグデータを活用する企業として、
DX市場の成長から期待度は高まりますが、リスクも当然あります。

競合他社の多さ

DX、AI領域が大きな市場規模を誇るゆえ、
AI関連のSaaS企業は増加傾向にあります。

例を挙げるだけでも、

メンバーズ(2130):マーケティング戦略立案、Webサイト企画・運用などを行う。
ダブルスタンダード(3925):データクレンジング技術基盤を応⽤したサービス企画・開発

など、競合他社は多いです。

広告予算の減少に伴う解約率向上

広告予算の減少などを理由に解約率が上昇し、収益に響くケースも考えられます。

マーケティング予算は、業績悪化の際に真っ先に見直しが求められる分野であり、
費用対効果を考慮して解約数が増加する場合も想定されます。

また、クラウド事業であるだけに乗り換えコストは低く、
他社サービスが台頭してきた際にシェアを奪われてしまう可能性もあります。

他社を凌駕する技術力やサービスを展開し、
顧客サイドでのマーケティング改善効果が十分に現れるかどうか、重要となりそうです。

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