元記事:https://edition.cnn.com/2023/01/29/investing/stocks-week-ahead
FOMC会議前、会議後の注目ポイント
今週水曜日のFOMC会議で、
政策金利の0.25%引き上げが予想されている。
注目されるのは会議後の動き方で、
インフレ率の収まりをどのように判断するか。
まず重要な指標となるのが、
今週金曜日 2/3(金)に公表予定の、
米国 1月非農業部門雇用者数変化 である。
エコノミスト予想は185,000件で、
11月 263,000件、12月 223,000件から減少。
労働市場から過熱感が抜けることは、
利下げの継続にも重要な指標となる。
雇用数と同様に重視されるのが賃金の変動だ。
インフレに伴い賃金も上昇していたが、
2/3(金) に1月 平均時給も公表予定であり、
賃金の上昇率が落ち着いているかも見られる。
リセッション? ソフトランディング?
エコノミストの間でも評価は分かれる。
新規失業保険申請数の減少により、
景気の減速は徐々に見られつつあるという意見、
一方で家計ではコロナ時の給付金等で貯蓄はまだあり、消費もまだまだ落ち込まないという意見、
見方は様々だ。
一方、株式市場の反応は、
明らかにソフトランディングを織り込んでいる。
大手IT企業のレイオフは企業業績にプラス、
個人消費者の消費は落ち込んでいない、
という見方の下、
Nasdaqは1月から11%上げた。
Intel, Microsoft, IBM等の企業は業績の落ち込みを報告したものの、Teslaの決算は予想を上回り、成長率にも期待が高まっている。
来週以降の Apple, Meta, Amazon, Alphabetの決算の動向如何で、景気落ち込みに傾くのか、
ソフトランディングが現実味を帯びるのか、
楽しみな一週間となる。
主要指標、決算まとめ
主要指標、主な企業の決算を纏めました。
GAFAの決算や、SpotifyやMcDonald’s, Starbucksなどの決算があり、
大きく株価も変動しそうな一週間ですね。
- 1/30 (月)
- IMFの世界経済見通し発表
- 決算発表:Philips、GE Healthcare、Ryanair、Whirlpool
- 1/31(火)
- 中国、購買担当者景気指数(PMI)
欧州、10-12月期 GDP - 決算発表:Exxon Mobil, GM, Pfizer,
Spotify, McDonald’s, Snap
- 中国、購買担当者景気指数(PMI)
- 2/1(水)
- FOMC政策金利発表
- 決算発表:Meta, Metlife, T-mobile
- 2/2(木)
- ECB政策金利発表
米国、新規失業保険申請件数 - 決算発表:Apple, Amazon, Alphabet, Starbucks, Ford
- ECB政策金利発表
- 2/3(金)
- 米国 1月失業率
米国 ISM非製造業景況指数 - 決算発表:Regeneron
- 米国 1月失業率