私は、あるヨーロッパの国と日本を繋ぐ
小さな会社を経営しています。
その中で時々、突拍子のないオファーに出くわすことがあります。
先日受けたオファーは、以下のような内容でした。
「オンラインカジノについて、SEO対策がしっかりできた記事を
たくさん日本語で書いてほしい」
担当者がまぁ、非常にきな臭かった(笑)
そもそも、オンラインカジノに日本から参加することは
違法ですよね。
なので、オンラインカジノをおススメする記事は執筆できないよ、
ということを先方に伝えましたが
”オンラインカジノとパチンコは同じようなものだから、
問題ないはずだ。”
の一点張り。（いや、絶対違う！！(笑)）
一つ傾向として、こういうことを頼んでくる人たちは、
なぜか超適当なショートメッセージを送ってきがちです。
”SEO知ってる？日本語で記事書いてほしいんだけど。”
大体こんな感じです。
とにかく「早く」「それっぽく」ことを成し遂げたいのでしょう。
提示されたオファーは1記事100ドル。
契約書も何もありませんでした(笑)
ソフトの力も借りるので、
執筆所要時間は2時間弱と言ったところ。
正直、内容に目をつぶれば割の良い副業ですよね。
なので、1本だけ、試しに執筆してみることにしました、、。
SEO対策ができた「気分」になれる魔法のソフト、SURFER
記事自体、4000字弱書く必要はありましたが、
これがまた、使用するソフトウェアが良くできているんです。
そのソフトの名前こそ、SURFERです。
どなたか、使ったことはありますか…？
WordPressと連携してブログ記事を執筆できるソフトなのですが、
・キーワード選定
・理想のキーワード記載数
(メインとなるキーワードは、記事内で何十回も登場させた方が
良いみたいです）
・理想の記事文字数
・理想の段落、見出し数
などを、自動的に算出してくれます。
さらに、特に時短執筆に活用できたのが、
「競合表示機能」でした。
設定したキーワードで現在、
SEO上位に表示されている記事を、
いくつか引っ張ってきてくれるのです。
正直カジノにこだわりがない私は、
これらの競合ページを大いに参考にさせてもらいながら、
SEO対策上、「高得点」とされる記事を仕上げていきました。
このソフトで今日現在「高得点」と評価される記事も、
数か月もしてGoogleさんのアルゴリズムが変更されれば
たちまち表示されなくなるのではないかな？
そんなことを思いながら、点数稼ぎのために
不必要に「カジノ」「オンカジ」など
指定されたキーワードを何度も書き連ねました(笑)
1本執筆してみて、心がむなしくなった
こんな調子で、SURFERを使いながら執筆してみた結果、
心底むなしい気持ちになりました…。
何のためにこの仕事をしているのかわからない
というのが大きな理由でした。
楽にお金は稼げるかもしれないけれど、
何も社会に対してポジティブな価値を生み出していない、ということが
もどかしかったです。
自分が仕事をしていく上では
いかに楽に稼ぐかではなく、
いかに社会にポジティブな影響を与えているか
ということが重要なんだと、この一件で改めて感じました。
結局、2本目以降の執筆は引き受けられないと
お断りしてしまいました…
それにしても、どうしてヨーロッパの人が
日本語でオンラインカジノについてのコンテンツを作ろうと思ったのかは
未だに私の中で大きな謎です(笑)
そんなにビューがついて、稼げるんですかね…。
規約違反でアドセンスもつかないと思うんですが、、、
