私が保有している株の事業内容、直近決算、将来性を紹介していきます!
メディネット株は、
2021年中旬に投資した銘柄です。
株価の推移は以下の通りで、局所的に鋭い上昇を伴いつつ、全体的には横ばいの銘柄です。
直近もほぼ横ばいの株価だったのですが、2023年2月15日の取引終了後に、
NKT細胞を体内で活性化させる新たな免疫細胞加工技術を開発し、
医療機関への提供を開始したと発表したことが材料視され、株価は大きく上昇しています。
(↓詳細はこちらをご覧ください)
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/7b976115514594b1d99accf579e249e91185a84c
注目度が高まっているメディネット株ですが、今から投資する上で知っておきたい、
事業内容・直近決算・将来性についてまとめていきます。
メディネットの事業内容は?
再生・細胞医療のバリューチェーン(研究、開発、製造、マーケティング)をワンストップで実現するトータルソリューションを提供。
医療機関、研究機関、企業が再生・細胞医療をスムーズに行えるよう、
広範囲に支援するサービスを展開しています。
大きく、細胞加工業・再生医療等製品事業を展開していますが、
再生医療等製品事業は製品開発の段階にあるため、事業収益は発生していないそうです。
以下、細胞加工業・再生医療等製品事業の詳細を見ていきます。
細胞加工業の概要
細胞加工物製造:特定細胞加工物製造業:医療機関からの依頼に基づき特定細胞加工物を製造。
CDMO事業:製薬企業等からの依頼に基づき、再生医療等製品/治験製品を製造
バリューチェーン事業:大学病院/製薬企業から依頼を受け、施設設計などのサービスを提供
再生医療等製品事業
再生医療等製品や、治験製品の開発・製造受託(CDMO)を行います。
22年10-12月期の決算内容は?
22年10-12月期の決算は以下の通りです。かなり厳しい結果ですね、、
売上高:1.9億円(前年同期比 7%増)
売上総利益:0.5億円(前年同期比 18%増)
営業損益:▲3.3億円
収益の7割弱を占める特定細胞加工物製造実績は、昨年度比で減少。
医療機関で採取された患者の細胞から、医療機関の委託に基づき、
再生・細胞医療で用いる治療用の細胞(特定細胞加工物)を製造し、
製造件数に応じて製造委託料を受領するビジネスですが、
現時点では成長率はまずまずといったところですね。
メディネットの将来性は?
では、メディネットの将来性はどうなのでしょうか。
当社が現在多額の研究開発費を投じて開発している再生医療製品の市場は、
2040年には2020年の15倍程度、9100億円にまで広がると言われていいます。
現在開発中の再生医療製品は、研究開発段階のものがほとんどで、一部は臨床試験のPhase IIまで進んでいるなど、進展を見せています。
研究開発中の医療製品が承認・製造販売されるまでは多額の研究開発費がかかり続け、
赤字は拡大し続けるとは思います。
現時点からは、5-6年先のイメージでしょうか。
承認されれば、特許権等にも支えられ、中長期で安定的な利益が得られることは間違い無いです。
医療製品の承認までの赤字経営は間違いなく、安定的な資金調達ができるかどうか、
鍵を握ると言えるでしょう。
(参考)新薬開発の流れ
医療製品として承認を取得するまでには、一般的に10年以上の期間を要します。
中でも、臨床試験は厳しい基準に従って行われ、3-7年と長い時間かけて行われます。
第Ⅰ相臨床試験(PhaseⅠ):少数の健康な人を対象に、被験薬の薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)や安全性(有害事象、副作用)について検討することを主な目的として実施
第Ⅱ相臨床試験(PhaseⅡ):少数の患者を対象に、有効性・安全性・薬物動態などを検討し、有効で安全な投薬量や投薬方法を確認。
第Ⅲ相臨床試験(Phase Ⅲ):多くの患者を対象に既存薬などとの比較試験等を実施して、有効性と安全性についての客観的な検証を行う。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
結論から言うと、メディネットは大きくリターンを狙える可能性はありつつも、
初心者には難しい銘柄であると思います。
まず、事業内容の理解にはある程度の医学的な専門性を要すること。
そもそも事業構造や、他社との優位性が分かりにくく、理解に時間を要してしまいます。
次に、バイオ・医療系で成長期にある企業は、
当然研究開発優先で赤字経営となっており、
営業利益の改善を期待できる段階にありません。
そのため、長期的な成長性について評価を下しにくいです。
また、株価のトレンドが不規則で、
臨床試験や新技術開発に関するリリースで株価が大きく変動する点。
以上、私がこの銘柄を保有する上で難しいと感じた点ですが、開発中の医療製品が認可取得でき、ビジネス化できる段階にくれば、一気に株価が上昇しうる銘柄とも言えます。
短期的な利益は期待せず、長期的に化ける銘柄、
として保有するのがいいかもしれません!