簿記2級(ネット試験・CBT)の勉強方法とは?効率よく合格するためのコツ・対策、参考書、試験本番の注意点を紹介!

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この記事では、私が簿記2級合格までに使用した参考書や、勉強方法についてご紹介し、
合格を目指す皆様へ参考情報を提供できればと思います。

資格勉強のコツをまとめた記事はこちら:

尚、簿記2級では、テスト方法を以下から選ぶことができ、会場・試験開催頻度・回答方法ともに其々大きく異なりますが、
本記事タイトルにもある通り、私はネット試験の方を受験しました。

統一試験、ネット試験の違いは以下の通りです。

統一試験ネット試験
会場大学などの一般会場テストセンター
試験日2月、6月、11月の年3回指定日を除く毎日
回答方法パソコンに直接入力解答用紙に記入
合皮判定2 – 3週間後即日

統一試験、ネット試験での難易度は変わらず、
また合格した場合にも同等の扱いであることは商工会議所のHPにも明記されています。

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ネット試験、統一試験はどちらを受験した方がいいか?

個人的には、ネット試験の受験をお勧めしています。その理由としては、

  • 受けたいタイミングで受験できる
    統一試験(ペーパー形式)では、試験日程が決まっており、年に受験できる回数は3回(2,3級)が上限でした。
    ネット試験の場合は、随時試験が受けることができ、準備が完了したタイミングで受験可能です。
  • 合否発表の即時性
    受験直後に合否が判明するため、合否発表をドキドキしながら待つ必要がありません。
    (合格発表までのタイムラグを楽しみたい方は別ですが、、笑)

使用した参考書・問題集

工業簿記、商業簿記と其々以下の参考書・問題集を購入しました。
出題範囲を理解するための参考書に加え、
学んだことをアウトプットするための問題集を併せて使っていました。

簿記3級取得時からの勉強法なのですが、
個人的には仕訳を書いて覚えることが何より大事だと考えております。

確かに、参考書を読んで例題を解けば、ある程度理解は進むとは思いますし、
十分と考える方もいらっしゃると思います。

ただし、本番で大切なのは、仕訳を確実に、かつ素早くできるかが大切です。
参考書のみでの学習だと、いざ問題を前にした時に、
「確か勘定項目はこうで、貸方・借方はこっちで、、」のように迷ってしまい、
時間をロスしてしまう可能性があります。

試験本番は、時間との戦いです。
詳細は後述しますが、90分で大問5つ解こうとすると、時間が不足し、全て解ききれずに試験終了してしまうパターンも大いにあり得ます。

従って、問題文から反射的に仕訳が書けるように、問題集を使って練習を積んでおく必要があると考えています。

商業簿記

TAC出版 合格テキスト

TAC出版 合格トレーニング

工業簿記

スッキリわかるシリーズ

TAC出版 合格トレーニング

使用した模擬問題集

教科書で取り扱う全項目を学び終えたら、次は過去問演習に入りましょう。

ネット試験導入以前、つまり統一試験しか開催されていなかった際には、
試験問題は持ち帰り可能で、商工会議所のHP上で公開されていました。

ところが、2021年度以降、簿記検定 統一試験の本試験問題は公開されなくなってしまいました
統一試験含め、試験問題など試験に関して知りえたことをインターネットやSNSなどへの開示・漏洩することも禁止されているため、受験希望者が試験情報を得づらい状況になっています。

そんな状況ではありますが、合格のためには問題演習を通して試験本番での時間配分や、問われる出題形式に慣れておく必要があります。

ここでは、統一試験・ネット試験別で、どのように過去問演習を進めていくべきか、ご紹介します。

統一試験を受験する場合の過去問演習

TACより販売されている「合格するための本試験問題集 日商簿記2級」を使うといいでしょう。

12回分の問題が収録されており、5-6回分解くことができれば、
十分試験対策はできたと言えると思います。

ネット試験を受験する場合の過去問演習

ネット試験を受験する際には、PC操作・問題形式への慣れを含めて、
インターネット上でアクセスできる模擬問題を使いましょう

各社から3回分の模擬試験、計6回分の試験が公表されていますので、
こちらからアクセスして過去問演習を行えば、十分に試験対策ができると思います。

商工会議所のHPによれば、有料で3回分の模擬問題を販売しているそうですが、
購入する必要はないと思います。。)

受験にあたってのコツ

ここでは、ネット試験受験にあたってのアドバイスを述べていきます。

事前に大問ごとに時間配分を行い、試験中も従うこと

2021年度以前は試験時間は120分だったのが、90分に短縮された経緯があります。
当然、試験時間短縮により問題の難易度や構成は軽くなったと思われますが、
大問数5つには変更ないので、手際よく問題を解いていく必要があります。

簿記2級では、商業簿記で大問3つ、工業簿記で大問2つが出題され、
大問ごとに以下の範囲で出題されます。

資格のキャリカレ、「簿記2級の簿記2級取得のメリットや勉強法、スケジュールを徹底解説!」より参照

大雑把ではありますが、大問ごとの難易度を記載すると以下のとおりです。

難易度コメント
第1問易しめリースや有価証券など、各項目ごとの理解が問われる。
第2問難しい・普通連結決算等が出題される場合は難しいが、
固定資産・有価証券絡みの出題であれば易しめ。
第3問難しい修正仕訳が多く、決算表や財務諸表の空欄を全て正答することは厳しい。
第4問易しめ大問1同様、確実に取りたい問題。
第5問易しめ個別原価・直接原価・CVPとパターンが限られている。

従って、時間配分としては、比較的簡単な大問1、大問4、大問5を40 – 50分ほどで終わらせ、
可能な限りの時間を大問2、大問3に残す必要があります。私は以下の時間配分を目標にしていました。

時間配分
第1問10分
第2問25分
第3問30分
第4問10分
第5問15分

このセクションのタイトルで、「時間配分を行い、試験中も従うこと」と書きました。
その心は、試験中にわからない問題があっても次に進みましょう!ということです。

試験を解き始めた時、大問1や大問4の仕訳問題や、大問5で躓くことがあるかもしれません。
時間がタイトで、かつ合格点が7割と比較的高い試験だからこそ、
目先の1問に悩むより、全体を通して解き残しがないようにすることの方が重要です

模擬試験を通してパソコン操作・仕訳のメモ方法に慣れておくこと

ネット試験は、仕訳の貸方・借方の勘定項目をプルダウンリストから選択し、
空欄に金額を入力する方式です。円滑に操作ができるように、事前に慣れておきましょう。

また、試験では決算整理や連結決算などの問題も出題されますが、
修正仕訳等は試験前にもらえるメモ用紙に記入することになります。
見直しをする際に、仕訳内容がわかりやすいよう、
大問ごとに記入エリア・用紙を分けるなど工夫をするといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

簿記検定は、ネット試験の導入により試験時間が短縮された影響で、
限られた時間の中で正確・スピーディーに仕訳ができることが求められます。

そのためには、知識を蓄えた後に、問題集を通じたトレーニングが有効です。
是非、紹介した参考書・問題集・模擬問題を活用して、
充分な試験対策を行なってくださいね!


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