【体験談】適応障害でも転職活動はできる?伝えるべきなのか、言わない場合も不利に働かないか、バレないか?複数の転職エージェント(リクルート、doda)に登録し、転職を成功させた筆者が語る

日記

働くビジネスパーソンであれば、誰もが一度は転職関連の広告を目にしたことがあるでしょう。

転職すべきか<br>悩む猫カフェの猫
転職すべきか
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リクルートエージェント、マイナビエージェント、Assign、ビズリーチ、、

総務省の労働力調査によれば、全国の就業者約6,800万人に対し、
転職希望者は1,000万人を超えました。

終身雇用が徐々に崩れ、転職への抵抗感が薄れていることや、
転職を通じて現職への様々な不満(給与、業務内容等)を解消し活き活きと働く、
身の回りの友人や同僚などを見て、転職を意識する人が増加したこともあるでしょう。

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ご多分に漏れず私も転職活動をしており、先日希望する企業から内定を頂くことができ、
転職を決意しました。

ここまでであれば、何の変哲も無い内容なのですが、、

実は私は適応障害を患った経験があり、
かつ経過観察中の状況での転職活動でした。

そうしたデメリットがありつつも、内定まで辿り着いた体験談というのは、
同じく適応障害歴があっても転職を検討している方にとって参考になれば良いなと思い、
この記事で自身の体験を共有させて頂きます。

↓適応障害を抱えつつ、住宅購入の最大関門である団体信用生命保険、融資審査を通過し、
 借入を実現させた際の記事はこちら

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適応障害を抱える筆者のざっくりとしたプロフィール、転職理由

筆者は上場企業に勤めていますが、2022年の年末に仕事で多忙な時期が続き、
休日でも鬱々とした気分が晴れず、食欲も減退気味な状況が改善しなかったことから、
社内診療所を受診し、2022年12月に適応障害と診断されました。

6ヶ月の休職期間を経て、2023年6月に復職。

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最初は残業無しの勤務形態にて復職し、数ヶ月間の慣らし期間を経て、今では残業も一日1 – 1.5時間こなし、「要注意」(正常勤務であるものの、注意を要する状態)ステータスで勤務しています。

通常勤務に近づいたと言えるものの、今でも引き続き産業医との月一度の面談は実施しており、
形式上は「経過観察中」の状態でした。

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そして転職理由ですが、ざっくりと説明すると以下の通りです。

・元々新卒で入社した時から、一社で勤め上げる想定ではなかったこと

・現在所属する企業内では異動を繰り返しキャリア形成をする想定である中、
 魅力的なポスト・キャリアが見出せなかったこと

・学生時代に関心を持っていた、エネルギー・環境問題に事業として
 取り組む企業にて働いてみたかったこと

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選んだ転職エージェントは?

転職エージェントも数多くあります。

CMなどでよく見る、幅広い職種・業種を扱う「総合型」、
特定の職種・業種を取り扱う「特化型」、

20代に特化し「第二新卒」と呼ばれる層を対象としたもの、
ハイキャリア層に特化した転職エージェントなど。

【総合型】
 
 リクルートエージェント、Doda、ビズリーチ

【特化型】
 
 エンジニア向け:Geekly、レバテック
 管理部門・士業向け:MS-Japan

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この中で私が選んだのは、リクルートエージェント、およびDodaでした。

選定した理由としては、まずは「特化型」でのエージェントだと、同じ業界、同じ職種に絞られた企業探しになってしまう点。

個人的には、現在所属している業界からは離れたかったので、
業界問わず幅広い提案が可能な「総合型」のエージェントに申し込むことに。

そして、数ある総合型のエージェントのうち、

エージェント選びに時間と労力を割きたくないという正直な気持ちから、
利用者数が多く、掲載企業数も業界随一とされる、
リクルートエージェント、Dodaの2社を選定しました。

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転職活動の流れ

ここでは大まかな流れを説明しています。

初期面談

まずは、エージェントの担当者と面談を実施し、

・今までの経歴、なぜ転職活動をしようと思ったのか

・志望業界、希望する職種

・希望条件(給与面、勤務地、福利厚生など)

などの条件についてすり合わせを実施します。

求人紹介 + 求人に関する定期的な面談

上記面談で伝えた志望業界、職種、希望条件をもとに、
担当者が新着求人をメールにて送付してくれます。

最近は人工知能の活用も進んでおり、求人に対し「興味の有無」を回答することもでき、
「興味がある」と回答した求人と似たような募集をAIが勧めてくれる仕組になっているそうです。

そして週に一度ほど、送られてくる求人に対して要望がないか、
また志望業界や希望条件に変更がないか、などのフィードバックを行う目的で、
担当者との面談を実施します。

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求人へのエントリー・書類選考

興味のある求人が一定程度溜まってきたら、まとめて応募するようにしましょう。

一件一件応募して、合否を見てから次の企業への応募を進める、というスタイルだと、
書類選考・面接の合否が判明するには少なからず時間がかかるため、
もし内定を貰ったとしても、同時に検討することができなくなってしまうためです。

また、後述もしますが、書類選考での通過率は想像以上に低いという印象です。
あまりにも選考通過率が低く、落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、
10件出して1件通過すれば儲けモノ、というくらいに軽く捉えた方がいいと思います。

一次面接

書類選考が通れば、晴れて面接に進めます。

今回の転職活動では、一次面接を3社にて受けましたが、
意地悪な質問は全く無く、よくある質問(志望動機、転職理由、苦労したが成長を感じられた仕事について)を中心に聞かれましたので、Dodaなどの転職エージェントがまとめているページを参考に、対策を進めるのが良いかと思います。

適応障害を発症した過去について、参考程度に聞かれることがあるかもしれませんが、
当時の状況や、今となって振り返った際にどうすれば防げたか、などについては聞かれる可能性がありますので、準備をしておくと良いでしょう。

最終面接

最終面接まで進めば、あとは内定に向けた最終確認という位置付けで問題ないでしょう。

一次面接で伝えた志望動機や、転職理由などについて、企業側もしっかり納得をし、
評価をして貰えているという証拠です。

自信を持って取り組めば、自ずと良い結果が出るはずです!

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適応障害を抱えつつ転職活動をする際に重要なポイント

適応障害のことは正直に伝える

「適応障害について企業・エージェントに伝えた方が良いのか?」という質問に、
自分なりに回答すると、

必ず伝えるようにし、履歴書にも記載するようにしましょう。
 何故なら、転職者にとっても、採用する企業にとってもメリットがあり、
 双方が納得した上での採用につながるため
」です。

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まず、採用する企業からしたら、適応障害歴があると認識しても採用をする場合、
適応障害を再発して働けなくなる(労働力が減る)ことは企業としても避けたく、
多少なりの配慮を持った上で迎え入れてくれる可能性があります。

何より転職者にとって、嘘をついて転職活動をするのは得策ではありません。

バレたらどうしよう、と思い続けることに精神的な悪影響があり、
面接などの質疑応答で自信の無さとして現れてしまうことも一つの理由ですし、

採用後に病歴を伝えるのは経歴詐称、病歴詐称と捉えられ、
解雇や退職につながるケースがあるから、も理由ですが、

そもそも、適応障害を患い精神的にも苦しい時期が続いた中で、その状況を乗り越えようと頑張っている等身大の自分を評価してくれ、適応障害について認識した上で、あなたと一緒に働きたいと言ってくれる企業に巡りあうことが、転職活動の最大の目的では無いでしょうか。

であれば、多少不利に働くことは承知の上でも、正直に伝えた上で転職活動をすべきと思いませんか。

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転職理由に適応障害を患ったから、などネガティブな要素は入れない

「転職理由に適応障害で体調を崩し、環境を変えたいから、と言っていいのか、、」
ここも多く問われる質問では無いかと思います。私なりの回答は、

「ネガティブなことは理由に入れないこと。
 逆に言えば、適応障害を患ったこと、環境を変えたいことが最大の理由に挙がるうちには、
 企業へのエントリーなどは始めず、自己分析・体調の更なる改善に努めた方が良い

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厳しい言葉も入っているのは承知しています。
綺麗事ばかり言って、と思われるかもしれません。

それでも重要なことだと思ったので、敢えて言っています。

適応障害を患ったから環境を変えたい、を転職理由にすることの大きな問題の一つは、
「いずれまた、環境を変えたいと言って転職してしまうのではないか」と
企業側に印象を与えてしまうことです。

一つのポストに対して当然ながら複数名以上の応募がある中で、
ある種後ろ向きの理由を語る候補者の評価は、相対的に低くなるのが事実でしょう。

それよりも、「御社のこのような事業に関心を持ち、私の経験・スキルを活かしてこのように活躍したいと思ったから」という前向きの理由の方が、企業にとっては魅力ある人材に映りませんか。

そのために、自己分析を通じて自分自身が何に興味を持っているのかを探ることもそうですし、
前向きな理由で考えられるようになるまでは体調の回復に努める、というのが手段になります。

そう考えるようになったのは私の経験もあるからです。

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私自身も適応障害を患った時点で、原因となった現在の職場を離れたい、
転職活動をしようと思っていました。

ところが適応障害の影響もあってか、考え方が全体的にネガティブであり、
何故転職したいのか、転職して何をしたいのか、という問いに対しても、

「とりあえず職場を変えて、環境を変えてみたい」
「現在の職場に復職して、再度働ける気がしないから」

前向きな理由が一つも浮かばず、転職活動に対しても情熱を持って取り組めなかったのです。

転職活動は当然、体力・気力・時間、全てを要するものです。
休職期間ではあったので時間は沢山あったものの、

転職活動を進める上でどういう企業に行きたいか、何をしたいのか、
と具体的に考えると、「働きたくない」「さらに悪化したらどうしよう」という考えに陥り、
モチベーションを高く保って転職活動を進めることができなかったのです。

休職期間を経て復職し、上がらないモチベーションと将来を見据えると襲ってくる不安に耐えながら、
少しずつ仕事や業務をこなせるようになってくると、自信が戻ってきました。

その時初めて、「学生時代の興味・関心を再度追求してみたい」「環境を変えるなら今かもしれない」
という前向きな考えが心の底から湧いてきて
、転職活動を始めてみようと思ったのです。

こうした経験から、前向きな思考だったり理由づけができるようになるまでは、
焦らずに回復に努めることも大事なのでは無いかと思っています。

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エントリー数を増やす

適応障害歴を理由に書類選考落ちです、とは直接的に言われないものの、
やはり同じような経歴・スキルの方が二人いた時に、適応障害歴の有無は選考に影響する要素になってしまうことは否めません。

ここに関しては、嘆いても仕方がありません。
何せ自分自身でコントロールできる範疇の外にあり、変えることはできません。
ですので、自身で変えられる箇所に注目しましょう。

表題の通り、エントリー数を多めにすることは心がけましょう。

中途採用での書類選考通過率、最終面接合格率などを調査したマイナビによれば、
書類選考通過率は 30%。

10社提出して3社、通過すれば上出来ということですが、
もう少し低めに見積もり、10社のうち1-2社で通過すれば良い、
と予めハードルを下げておきましょう。

応募数を増やすと同時に、書類選考に中々通過しなくても焦らない、
転職活動を進める上で大切なポイントだと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

私の場合は、志望度の高かった企業から内定を頂くことができ、
満足して転職活動を終えることができました。

それが実現したのも、上記のポイントを実践し自分に正直であり続けたこと、
自分の心の声を聞いて、やってみたいことを諦めなかったこと、が大きな要因だと思います。

適応障害を患っている、または過去に患った方で、転職活動をしてみようと考えている人にとって、
少しでも参考になったならば幸いです。

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